小さなお店を始めたい。その2
さて前回の続きです。
保健所に届け出をしました。
税務署へも届け出の準備もしました。
いよいよお店作りです。
居抜きを推奨しているので居抜きで話を進めます。
前の人がやっていた業種が同じであろうと違っていようと以前のイメージを払拭しなければなりません。
居抜きとはいえお皿や内装は変えていきましょう。
特に壁ですが居抜きなので
年月が経っていますのでクロスを張り替えるか壁を塗り替えるかお客さんに変わりましたよって、インパクトを与えなくてはなりません。
こういった見積りは必ず何社からか取り寄せ競合させ出来るだけ安く仕上げていきたいものです。
こういうものは正直、原価は安いです。
ただ、一度張り替えなどすると次は早くて数年後ですので一回の手間賃はそれなり取っておかないといけませんからね。皆さん商売ですので。
友人や知り合いでやってくれる方がいたら当然そこで交渉していきましょう。
初期投資は出来る限り切り詰めていきましょう。
メニュー作り
それと同時にお店の命とも言えるメニュー作りを進めていかなくてはなりません。
どういう店作りをするかによってメニュー内容も変わってきますが
あれもやりたい、これもやりたいと、方向性が定まらなければお客さんも、ここは何を売りたいのか分からなくなってきます。
コンセプトを決めなければなりません。
例えばフランス料理なら今風のを提供するのか、クラシックな古典で攻めるのか、洋食屋さんならハンバーグを売りにするとかオムライスをメインにメニュー作りをするのか、何かしらそのお店の特徴をメニューに押し出します。
ハンバーグを売りにするつもりが
オムライスの評判が良くオムライスが美味しいお店と評判になったお店がありました。
違う意味で当たる場合もあります。
うどん屋さんで麺にコシがあり出汁も美味しい。自慢のうどんを提供します。
そのついでに大きな美味しい、かき揚げを提供したら、それが売りになることもあるです。
一生懸命やっていれば違う所でも当たったりします。
どこかで誰かが見ているのですね(*^^*)
メニュー作りも、売れるメニュー作りをしていきます。
こだわりすぎたメニューは自己満足の物も多く、お客さんがそれを望んでいるかと言うと、そうでもないケースが多いです。
お客さんが来て商品が売れて、売り上げが上がって利益が出て家族が潤って、そこに笑顔が生まれるのです。
大体、夫婦や世の中で揉めるのは
大体がお金か男女関係です。
金の切れ目は縁の切れ目とは良く言ったものです。
ここは、先を見据えてメニュー作りに励んでください。
ちょっと話がズレましたね(笑)
業者さん・仕入れ先
仕入れ先を決めなければなりません。
ここに来るまで、ある程度は業者さんとの付き合いもあると思います。
今まで、お付き合いがあった業者さんとの縁を生かして、そのまま取り引きするのが良いかと思われます。
相手方もこちらの性格や人間性も分かって理解していただいているのでスムーズに事が進みます。
もちろん、違う所にも声をかけたり……
と言うより横の情報で必ず他所の業者さんが営業に来ます。
話を聞いてみるのも良いです。
よく同じ商品を扱っている業者さんに価格競争させている人を見かけますが、それも時には良いですがほどほどにしておいた方がいいです。
業者さんも人間です。
安くて良い商品があっても、そういうことを頻繁にやられていては最安値で回してくれたりしません。
良い情報も教えてくれません。
人と人とのお付き合いです。
そこは考えておきましょう。
スタッフをどうするか?
夫婦だけでやれるのがベストですが
従業員も雇わなければいけないのであれば早めにネットや求人誌で募集をかけましょう。
今のご時世、中々人が集まりません。
只、新店は比較的集まりやすい傾向があります。
一番最初だから、そこの顔になれるからです。
そして早めに人材確保してサービスの練習をしてオペレーションを決め本番に向けてソツのないようにしましょう。
オープン前のイベントとしてレセプションがあります。
オープン2日前位に知り合いや関係者を呼んで料理を振る舞い、まぁ言えば予行練習をするのです。
そこで見えていなかったものが見えてきたりするので、ここは小さなお店でも必ずやっておいた方が良いです。
余談ですが、ここまでかなり気が張っているのでくれぐれも健康には気を付けて無理をしないで少し余裕を持ってください。
(中々そうも言ってられないでしょうが)(^。^;)
オープニングの宣伝。
オープンの宣伝広告をどうするか?
新聞の折り込みチラシを入れるか、ポスティングするか悩めるとこですがネットでニュースや情報を収集している今、新聞の折り込みチラシは費用に対する効果はどうなのかと考えたりします。
ポスティングの方がより効果的でしょう。
専門のポスティング業者さんにお願いして自分達はお店に専念する方が良いかと思われます。
只、オープン初日から、お客さんが押し寄せて料理もサービスも上手く回らなかったら台無しですので敢えて宣伝は日をズラすのも作戦のひとつです。
いよいよ待ちに待ったオープンの日です。
オープン当日
わたしは先着100名様に粗品をプレゼントしました。
焼き菓子です。
自分で作る暇がなかったので友人のオーナーパティシエの所で作ってもらい
(結構有名なお店でしたので効果は抜群でした)凌ぎました。
とりあえず来店してもらうキッカケを作らなければなりません。
オープニング1週間はデザートサービスとかコーヒーサービスとかお見せに負担がかからないものをすれば良いと思います。
ただでさえオープンは何かと忙しいですからね。
オープン初日が終了すると、まずその日の出来事の中で色々な反省点が出てくると思います。
毎日、改善しなければならない事が沢山出てきます。
特にオペレーションの変更や料理の提供の遅延等、思ったような動きが出来なくて、もう一度見直さないといけない箇所が必ず出てきますが焦らないでください。
皆さんそれを乗り越えてきております。
まぁオープンは大変ですわ(^。^;)
けど、勢いで蹴飛ばしてください(笑)
オープンするまでも大変ですが本当に大変なのはこれからです。
お店はお金があれば何とか開業する事ができますが
一番難しいのは継続です。
飲食店の50%が2年以内に廃業します。
5年で85%廃業。
10年続けるのは100件に2~3件です。
飲食店は間口は広いが、これだけ熾烈な争いが現実です。
皆さん夢を持って開業しますが、やれ開けてみればこんなはずじゃなかった………
と言うケースです。
これからオープンだと言うのにこんな事を言うのも何ですが、こういう現実から目を背けないでください。
(次回に続く)