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複業の教科書(ネタバレあり)ひとつの会社、ひとつの仕事だけで良い時代は終わった。

複業の教科書(株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン)西村創一郎(2018年12月15日発行)

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「副業」ではなく「複業」…本のタイトルに目が留まり手にしたものの「アレッ!?」

いやはや漢字の見間違いをしてしまったと思い、もう一度見返してみる!

やはりそこには「副」ではなく「複」という文字が間違いなく印字されてあった。

一体どういった話が綴られているのだろうか…と思いページをめくってみた。

真っ先に目に飛び込んできたのは「あなたは、自分の仕事に熱意をもっていますか?」との問い。

その問いに対してわたくしは思わず《yes❗》

と答えてしまった(^^;

普通はここでNO‼️

と言う所なんでしょうが………(笑)





米ギャラップ社の調査では「日本は『熱意あふれる社員』の割合がわずか6%」「139カ国中132位と最下位クラス」との結果。

熱意をもてる仕事、お金を目的とした「副業」ではなく本業ではできないことへのチャレンジ、本業と共に成長していくこと、それが「複業」である。

「複業」についてはまた後程綴らせてもらうとして…まずは「副業」について。
2016年6月、ロート製薬が「副業解禁」の発表をして以後、今や大手企業や公務員までもが「副業解禁」をすすめている。

「副業解禁」をした事により「モチベーションが高まった」「離婚率が下がった」といった前向きな声が大きい様だ。

2015年の調査によると「副業を推進していないが容認している」と答えた企業の割合は14.7%、2018年には「副業を推進している」「副業を容認している」と答えた企業の割合は28.8%という結果に。

ランサーズの調査によると2018年時点で副業従事者数は744万人。2015年と比べると533万人から4割増と急増。

経済規模も約3倍にまで伸びているとの事。
エン・ジャパンが20代~40代の正社員3000人以上にアンケートをとったところ、88%の人が副業に興味ありと答えたとの事。

2018年、政府の方針も副業禁止から解禁へと副業推しをしている。
政府も企業も「副業解禁」へ乗り出している背景には「日本の産業構造の変化」それに伴う「最適な働き方の変化」が挙げられる。

バブルの崩壊により、会社が終身雇用など従業員の生活を守りきるという事が約束できなくなってきたからこそ、副業の容認をせざるを得なくなったとも言える。

企業の寿命サイクルが短くなっている半面、個人の寿命は延びており一生を一社だけに勤めるという時代は終わる。

例え定年が延長されたとしても、高齢化の現代、定年後の生活も長く続く事となる。

高額な退職金に加え年金もどうなるか分からないので自分で自分の人生を考えて老後の生活は自分で守っていかなければならない。

複業の始め方について。
⚫️「WHY=なぜやるか」
なぜ今、複業を始めるのかという目的を明確に。
短期的なお小遣い稼ぎではなく、長い目で見て自分の成長に繋がるかどうかを自身に問う。

始めるのも自由であるが、やめるのも自由。

本業と両立をしながら続けていくものだからこそ、なぜやるかが大事である。


⚫️「見立てる」
自分はどんな複業ができそうか?

3M分析→自分自身を知り、世の中のマーケットのトレンドを知り、お金の稼ぎ方を知る。

①Myself「自分自身を知ること」ライフラインチャート(LLC)を活用する。
ライフラインチャートとは、これまで過ごしてきた人生の時間経過を横軸とし、幸福・不幸度を縦軸にとり、これまでの幸福度の変動を可視化したもの。

LLCの自分版を作成する事をオススメしている。

現在までの人生を振り返り印象的だったターニングポイントを3つ~5つ思い出し、それぞれにタイトルを付け、時間軸に合わせ幸福度をプラスマイナスにし書き込む。
その後、そのポイントを繋いでいく。

LCCの自分版を作成する事により「なぜ私がこれを売っているのか」に役立つ。

「自分の強み」ストレングスファインダーにより自分の適した複業探しをする。上記のLLCとストレングスファインダーのどちらも試すのが効果的で、自身の行動のクセが見えてくる。

②Market&Trend「世の中のマーケットのトレンドを知る」これから何が伸びるかを米ガートナー社が毎年発表をしている「ハイプ・サイクル」を参考にすると良いとの事。

最新のテクノロジーを分野毎に市場の期待値を分かりやすく解説してくれている。

③Monetization「お金の稼ぎ方を知る。どこでお金を稼げるのか?マーケットプレイスを探す視点を持つ」複業を考える人に稼げる場所を提供するマッチングプラットフォームは百花繚乱。
シューマツワーカーが発表する「副業系サービス カオスマップ」を見るとランサーズやクラウドワークスやその数100以上。

複業を始めるマーケットプレイスの見極めるポイントを挙げるとしたらユーザー数『需要(仕事を頼みたい企業)』と『供給(複業をしたい個人)』のバランスが取れている所。

但しプラットフォームを利用しなければ成り立たないのか?というと、一対一の取引が成立する様であれば複業は始められる。

ビジネスの世界では「アービトラージ(裁定取引)」が自分にとって当たり前にできることが枯渇している場所を探す。


⚫️「仕立てる」
周囲の身近な人のニーズを聞いて解決することから始める。アメリカの起業家エリック・ソース「リーンスタートアップ」というフレームワークが役立つ。

①ユーザーの解決すべき課題を明確にして、その解決策をみつける「プロブレムソリューションフィット(PSF)」

②最適なサービスを最適な市場に提供する「プロダクトマーケットフィット(PMF)」

③市場の中で急成長を遂げる(スケールGrowth)」
上記の中でも特に重要なのは①PSF、解決すべき課題と、自分が用意できる解決策か合致しているのかを検証する。
 

⚫️「動かす」
リーンスタートアップの中に、MVP(Minimum Viable Prodouct)という概念が出てくる。

完成品を作り上げてから世に出すのではなく、複業だからこそ時間とお金を掛けすぎずに試作モデルをつくり実際に顧客に使ってもらうことを優先する。

友人や同僚を始めFacebook・Twitter・noteなどで発信してみるのもMVPの一つ。

MVPで重要なのは、構築→計測→学習のループを回し続ける事である。

試作品だった複業が完成品へと近づいていく。



複業のコツ、以下は著者の経験をもとにして綴られていた内容。


①複業は身近で小さな一歩からはじめる
念入りな準備や覚悟が必要という訳ではなく、小さな歩幅で始めるほどに成功確度は高まる。


②「無理なくできること」だけに特化する
複業とは、好きな事や得意な事だけに特化し無理なく出来る事。苦手な事は一切やらなくて良い。
お金の制約・時間の制約・いつでも自分の意思一つでやめられることという条件を設定した。


③自分のハンディキャップから、できることを考え抜く
複業をするのにあたり、本業のみに時間を割けない、時間に制約があるというハンディキャップを背負いながら取り組まなければならない。
「誰にでもできるけれど誰もやらないこと」を見つける。


④自分の強みを活かして「キャリアタグ」をつくる
「○○といえば(自分の氏名)」といったキャリアタグを備えていくことが重要である。このタグ付けの効果が自分自身のステージを押し上げてくれる。
PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回しながら本業では得られない学びの場を自分で開拓していく。複業=社外活動をする事によって、交わることのない梯子と梯子を繋ぐ橋が掛かり、やりたい部署に移るチャンスが得られる。


⑤半径5メートルのニーズを聞く
複業の準備・複業を始めるコツは本業の社内であるのがベターである。
目の前の仕事を工夫する事が複業につながる事もある。
“遠くのどこか”ではなく“自分のすぐそば”にある。


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複業が失敗してしまう3大パターン

⚫️「簡単にお金が稼げます詐欺」に引っ掛かってしまう
“ラクして稼ぎたい”だけの動機で複業を始めるのは非常に危険である。
ネットに溢れている「副業詐欺」に引っ掛かってしまったり「便乗商法」も増えている。

ラクして稼げるメソッドを売りにしてセミナーへの参加を促し、その後、高額の教材を売り付け、それを『投資』という名でお金を支払わせる。
副業して小遣い稼ぎをするつもりが破産の道へと歩んでしまう危険性もあるので要注意。

複業に求めるべきものは「お金」ではなく「本業だけでは得られない自己実現や社会に向けての価値提供」「本業でさらなる成果を出すための学び」といった原点を忘れない事が大事である。


⚫️「あいつは副業やってるから」と後ろ指をさされてしまう
複業で気を付けないといけないのは「没頭し過ぎて周りに迷惑をかけないこと」である。

副業>本業にならないためのアクションとして“職場巻き込み”がある、
複業を始める段階から上司や同僚に、まず複業する事を公言→成果を報告する→得られた価値を本業にも還元するといった様に周りを積極的に巻き込んでいく。

謙虚な心を持ち、複業に取り組める環境を与えてもらっていることへの感謝を持ち続ける事が大事である。


⚫️「とにかく頑張る!」とオーバーワークで生活が破綻してしまう

複業をすることにより働く時間が増えてしまいオーバーワークとなってしまう。自己管理のスキルを身に付けなければいけない。

自己管理のルールとして、まず「本業・複業すべて含めての労働時間の上限」を自分で定めておき、働き過ぎ予防をしなければならない。

一日のスケジュールについて、できるだけ作業効率がうまくいく様に予定を配置してみる。
無償のボランティアワークについては、労働時間に対して20%までとし本業や複業に支障を来さない様に調整する必要がある。



複業を成功させる五ヶ条
⚫️複業がうまくいっている人に共通する考え方とは?

①先義後利
目先の儲けに走らず、貯信せよ
お金よりも、まずは信頼を稼ぐ。貯信が増えることは仕事の金銭的価値が増えることに繋がる。


②本業専念
本業で成果を出すことにこだわれ
本業の成果に徹底的にこだわって成果を出した上で複業のシェアもする。


③公明正大
“伏業”にするな。周囲に共有せよ
上司には報告の前に相談をしてみる。周囲に隠そうとせずオープンにすることで成長につながるフィードバックを得られる。


④自己管理
最低限必要な睡眠時間を算出し、睡眠時間を犠牲にしない様にする。
複業は、赤ちゃんの歩みの様に小さな目標設定で一歩一歩進んでいくベイビーステップで、絶対に達成できるレベルから始めること。


⑤他者配慮
家族・上司・同僚への感謝とリスペクトを忘れるな
どんな形でも良いので周りへの感謝と気配りを細めに行う。

まとめ

職種にもよりますが、わたくしは複業(副業)をどんどんやるべきだと思います。お金うんぬんもありますが、終身雇用、年金制度もどうなるか分からない、このご時世、自分の身は自分で守るしかありません。複業で自分のスキルを他の分野でも生かし、どちらが本業でどちらが副業か分からないレベルまで持っていける可能性があります。もちろん何のスキルもないのに、あれもこれもってやっているのは只のフリーター。初めは本業に差し支えないように徐々に程々に頑張ってみるのをオススメします(*^^*)



複業の教科書